用 語
集落内の者が、予め定められた家、現在では各町(班)の集会所に集合し、前夜より物忌潔斎(ものいみけっさい)=(神事などのため、ある期間、飲食・言行などを慎み、沐浴をするなどして心身の穢れを除くこと)をして日の出を待つこと。古義で神の来臨を迎える太陽神信仰の一種。
出席者は事前に風呂に入り、清潔な着物を身に付け、眠らずに一夜を過ごし、翌朝日の出を拝む。将棋、花合せ、双六等を行い時を過ごし、また次第に酒宴が伴うようになった。これらは一般の娯楽の発生の源ともいわれている。古代の共同祭祀の遺存で、年の始めや、田植え、収穫の時期、その他、季節の変わり目に来臨する神を迎え祭るため、旧暦正月、5月、9月の中旬か15日、または仕事の暇な時に集まって行っていた。
矢橋町の日待は、鞭嵜八幡宮(当時は矢橋八幡宮)が創建された白鳳4年(西暦676年)から始められたといわれている。正月日待ちは1月の第二日曜日、愛宕日待ちは1月24日(週末に行う班がある)、ならびに9月日待ちは9月30日(週末に行う班がある)に行われている。正月日待ちには、鞭崎神社宮司が全12ケ町(班)を回り祝詞を上げる。
御田植(おたうえ)祭ともいい、早乙女たちが田植えをし、五穀豊穣を祈願するお祭り。
宮崎県美郷町の神社では一般の参詣者も加わり、神人・牛馬一体となって神田の整地から田植えを行い、参詣者の無病息災と豊作を祈願する。この神田の泥しぶきを浴びると人はもちろん、牛馬の無病息災が約束されるといわれている。鞭崎神社では現在田植えを行うことはないが、神前で田植えを反映した祝詞を上げている。
農作業の植えつけが無事終わった事を神に報告し、五穀豊穣を祈願するお祭り。
草木祭ともいう。秋祭り神事で、無事に稲穂を刈り終わることができたことを神に報告し、五穀豊穣を感謝するお祭り。